飲食店の経営者ってお金持ちなの?
うーん、お金持ちもいるけど、そうじゃない人の方が多いかな。
・飲食店経営者の平均所得
・個人経営の飲食店で年収1000万円稼ぐ方法
飲食店経営者の平均年収は?
まず初めに、気になる飲食店経営者の平均年収から説明します。
飲食店経営者の平均年収:627万円
平均世帯年収:545万8000円
・日系レストランONLINE調べ
飲食店経営者の平均年収は平均世帯年収より、81万2000円も高いんですね。
しかし、飲食店は赤字の店が多いのが現状です。
このデータはは年収0円(もしくはマイナス)から年収1000万円以上の平均と考えてください。
飲食店経営者はサラリーマンのように最低賃金が保証されるわけではないので、年収0円になるリスクはありますが、雇われていては実現が不可能な高所得を得るチャンスがあります。
飲食店の個人事業主が年収1000万円を稼ぐ方法
飲食店の個人経営者が年収1000万円を稼ぐために必要な知識と行動、そしてマインドセットをお伝えします。
飲食店の売上を分解してみる
まずは売上の中身を見てみましょう。
- 食材費 30%
- 人件費 30%
- 家賃 10%
- 水道光熱費 8%
- その他 12%
- 利益 10%
これが一般的な利益のでる飲食店の基準値です。
飲食店の利益は10%あればよいとされています。
利益率から逆算して目標売上を設定する
この時点で年収1000万円に到達するための売り上げが計算できます。
利益が10%なら、年商1億必要。
億は無理でしょ・・。
実はそんなに稼がなくても、年収1000万円を超えることができるよ
個人で飲食店を経営している方はご自身がお店の中心として、現場で働いていますよね?
その場合、人件費30%の中にあなたの収入も入っています。
あなた一人で運営している場合でしたら、売り上げの40%が手元に残るわけです。
40%で計算すると、年商2500万円で年収1000円に到達。
これらないけそう!
実際は一人で全てを賄うのは厳しいので、アルバイトスタッフを雇う必要がでてくるでしょう。
しかし、アルバイトの人件費を10%に抑えると、あなたの取り分は30%残ります。
30%の場合、年商3334万円。
なんとかいけるんじゃないかと・・・。
会社で現場を任せている場合は、小規模店1つで年収1000万円は厳しいので店舗を増やすか、ビジネスモデルを見直す必要がありますが、個人でするなら決して無理ではありません。
利益を残すなら他店舗展開するより、1店舗に絞った方がいいといわれる理由がここにあります。
飲食店の経営者が年収1000万円稼げるのかシュミレーション
この売上を達成するためにはどうすればよいか考えてみましょう。
ポイントは次の3つ。
- 客単価
- 客席数
- 回転率
ではシミュレーションを始めます。
・あなたの取り分が売上の30%と仮定。
・年収だとわかりにくいので、月収で計算。
収入 年収1000万円÷12ヶ月=月収84万円
売上 年商3334万円÷12ヶ月=月商278万円
※端数は繰り上げています
お店の営業日数を毎月26日とすると、1日に必要な売上は、
278万円÷26日=11万円となります。
次に、1日11万円を稼ぐためにはどうすればよいかを考えます。
店の規模と業態によって売上に差がでますので、今回は次の設定にしました。
- 個人経営のイタリアレストラン
- 客席数 14席
例えば次の客単価の場合、何人のお客様に来ていただいたら目標が達成できるか計算してみましょう。
まずはランチ、ディナー共に1回転(各14人)の売上をだします。
・ランチタイムの客単価1,500円×14人=21,000円
・ディナータイムの客単価4,000円×14人=56,000円
1日の売上77,000円
目標売上110,000円ー1日の売上77,000円=33,000円
ランチとディナー、1回転では目標金額の11万円には33,000円足りませんね。
目標達成できる来客数はこちら↓
ランチ36人(2.6回転)×客単価1,500円=54,000円
ディナー14人(1回転)×客単価4,000円=56,000円
合計110,000円
なんと、ディナー1回転で年収1000万円達成!
ランチを2.6回転回すためには常に満席をキープしないといけませんが、不可能ではないはずです。
それが厳しかったら、客単価を上がれば問題ありません。
ディナーが1回転でいいなら、ゆっくりしていただけるので、容易に客単価をあげることができます。
個人経営の飲食店で年収1000万円稼ぐポイント
- 店の現場でガッツリ働くこと
- 従業員は最低限で(正社員なし)
*年収 1000万円稼ぐことから逆算して計画を立てる
(頑張って稼いだら1000万円到達した。というのは困難です)