やりたいことはなんとなく決まってるけど、コンセプトはどうやって考えたらいいの?
頭の中だけで考えるのは難しいよね。マインドマップを使うと情報が整理されてコンセプトが見えてくるよ。
・飲食店を開業する準備で最初にすべきコンセプトの決め方がわかる
飲食店のコンセプトはマインドマップはこう作る【XMind(エックスマインド)使用】
コンセプトを考えるときに使うツールはいくつかあるのですが、僕はマインドマップを愛用しています。
マインドマップは思いついたことをどんどん足していけるので、頭のなかをアウトプットするのに最高なんです。
紙に手書きで書いても良いのですが、ここでは無料で使えるパソコンソフトXMind(エックスマインド)を使用して説明していきますね。
XMindは有料版もあるのですが、ここで使うレベルなら無料版で十分です。
XMindはこちらからダウンロードできますので、まだお持ちでない方はどうぞ→https://jp.xmind.net/
7W2Hを使い全体像を考える
7W2Hとはビジネスでよく使われる5W1HにWhom(誰を)、Which(どれを)、How much(いくらで)を足したものです。
①When:いつ
②Where:どこで
③Who:誰が
④Why:なぜ
⑤What:何を
⑥Whom:誰を
⑦Which:どれを
⑧How:どのように
⑨How much:いくらで
これをマインドマップで表すと
5W1Hについて詳しくはこちらの記事をご参照ください。
5W1Hとは?使い方次第でブログの設計にも最適な思考ツール! | 副業ノマド生活
イメージを具体的に書き出し視覚化する
これまでは抽象的な表現だったので、もっと具体的にしていきます。
試しに僕の店の創業当時に作ったマインドマップをご紹介します。
こんな感じです。
最初はもっとたくさん書き出していってから、重複しているものや、あまり重要でないと感じたものを消していきました。
真ん中のコンセプトはまだ空欄でも大丈夫です。
いま見ると、かなり曖昧で不完全ですが、あなたも最初はこれくらいでいきましょう。
これだけでも、この後、なにをすれば良いかが明確になりますよ。
この作業は何度も繰り返しやってください。
回数を重ねるにつれ、精度がまし、イメージが明確になってきます。
誰に聞かれても一言で伝わるキャッチコピーを作る
全体像が出来上がったところで、じゃあ、これを一言で言うならなに?を考えましょう。
「あなたの店はどんな店?」と聞かれて迷うようではコンセプトが弱い証拠です。
即答で「こんな店です!」と言えるようにコンセプトの最も大事なところを抜き出し、その言葉を聞くとあなたのお店のことが大体わかるというようなものを考えましょう。
これ、みんなよく間違うのですが、看板商品の説明だと思っています。
そうではなく、あなたの取り組んでいる事業(飲食店)のコンセプトをキャッチコピーとして考えるんです。
先ほどの僕の店だと、「体が喜ぶ食事をしませんか」です。
もっとわかりやすいように、僕の大好きな会社を例にだしますね。
その会社は無農薬野菜の販売をしているのですが、よくある「安全、安心な無農薬野菜です」とか、「無農薬で育てた、元気な野菜なので美味しいです」といったことはあまりアピールしていません。
この会社のコンセプトは、
「未来からの前借り、やめましょう。」
どうです?かっこいいですよね。
これは農薬にまみれた全国の畑に対する警告ですが、「自分たちは傍観するのではなく、それがもたらす未来を取り戻してやる」という理念が込められています。
さて、あなたはどっちに魅力を感じますか?
美味しい野菜を販売している会社か、または、世界の食を守ろうとしている会社か。
飲食店なら料理に魅力のある店か、店自体に魅力のある店か。
どっちが成功するかは考えるまでもありませんね。
料理だけでなく、あなたや店の想いが伝わるキャッチコピーにしましょう。
ご紹介した会社は京都に本社がある(株)坂ノ途中さんです。
「コンセプトは立派だけど、肝心の味はどうなの?」と思ったかもしれません。
初回限定のお得なお試しセットがあるので、まずはこちらを注文して確かめてください。
食べて後悔はしないですよ。
飲食店にとってなぜコンセプトがこんなにも重要なのか
コンセプトを最初に決める理由は、その後の行動、全てがコンセプトに沿って決まるからです。
コンセプトが決まっていれば、おのずと規模や立地、家賃、外装や内装、客層、料理など、一つ一つ決めていく大事な部分がブレません。
逆にコンセプトを決めずに、開業準備を進めていくと、その都度どれがいいか迷い、間違った判断をしてしまうことも。
開店後も同じです。
コンセプトがないと、目先の利益ばかり追い求めてしまうので、長期的なビジネスとしては成り立ちません。
コンセプトを制するものがビジネスを制すと言っても過言ではないでしょう。
そんなに大事なのに、多くの飲食店はコンセプトが曖昧です。
古き良き時代といいますか、今まではそこまで考えていなくても、料理の腕がよかったり、店主の人柄で繁盛してたんですね。
しかし、これからはそうもいきません。
「魅力的なコンセプトに共感したお客さんが集まってコミュニティを作り、店主と一緒にお店を盛り上げる」
これが、これからの飲食店が長く繁盛できるスタイルです。
そのためには、飲食店は味だけでなく、体験を売る(体験を共有する)という視点を持ったコンセプトが求められるでしょう。