将来、独立して自分の店を持ちたいんだけど修行って何したらいいの?
15年修行して独立した僕が解説するね
修行といっても料理は終わりのある世界ではないので、独立するためにはどこかで区切りをつける必要があります。
そして、これからの飲食業界は今までのやり方では通用しなくなりました。
令和時代に独立を目指す料理人が必要とされるスキル
飲食店で独立するのに必要な修行とは
結論を言うと、最も重要なのは技術ではありません。
「え?じゃあ何を修行するの?」となりますよね。
言葉足らずでしたので付け加えると、「高い技術さえあればよかった」時代ではなくなったという事です。
想像してください。
あなたが普段いくお店にはどんな特徴がありますか?
飲食店でも、美容室でもいいので、ちょっと考えてみてください。
高額だけど、美味しいだけ、カットが上手いだけの店に大事なお金を使って何度も行きますか?
よっぽど突き抜けた店ならあり得ますが、そこを目指すのは僕のような凡人には無理です。
じゃあどんな店に何度も行くかというと、単純に「そこが気に入ってるから」ではないでしょうか。
店がおしゃれ、内装が好み、落ち着く、賑やか、スタッフが面白い、料理が美味しい・・・。
たくさんの要素が重なって、「ここは好きな店だ!」となるんですね。
料理が美味しいだけではこうはなりません。
料理は、この「好き」と思ってもらえる構成要素の一部であるということを認識することが重要です。
令和時代に必要とされる料理人の知識と技術
- 調理技術
- 戦略として独自性を追求する
- WEBマーケティングのスキルを身につける
調理技術
なんだかんだいっても、やはり料理に技術は必要です。
あなたがやりたいジャンルの料理が一通り作れるようになるまでは修行が必要です。
しかし、以前ほど習得にかかる手間や時間は短縮できるようになってきました。
ホリエモンで話題になった東京寿司アカデミーは、なんと最短2ヶ月でノウハウを詰め込むという非常識さです。
これは今までの料理業界の常識を覆しましたね。
まあ、普通に取り組むとしても、ちゃんとした店で真面目に取り組めば5年あれば十分に身につくでしょう。
(僕の頃は10年たってようやくという感じでした)
与えられた仕事をこなすだけでは技術は身につきませんので、早く独立したければ自分から積極的に仕事をもらいにいきましょう。
戦略として独自性を追求する
飲食店には様々なジャンルがありますが、その中でもあなた独自の特色をだしていきましょう。
創作料理がいいというわけではありません。
無理に新しいことをするのではなく、今まで身につけたことを、あなたの考え方や目指す方向性に沿って再構築するイメージです。
例えば、以前食べにいって驚いたのが、イタリアンなのにニンニクやトマトを全く使わない店。
これはその店のオーナー独自のイタリア料理に対する解釈がそうさせています。
匂いも残らず、服も汚れないので、OLのランチやデート使いにバカウケしていました。
すぐに決められることではありませんが、流行を追いかけるのではなく、あなたの想いや考えを形にしましょう。
お客さんに継続的に通ってもらうには、あなたのキャラクターを含め、店の独自性がとても重要です。
一言で言うなら、
「誰が作るか」
これからはこれが、最重要ポイントとなります。
WEBマーケティングのスキルを身につける
経営者を目指すなら、WEBマーケティングのスキルは必須です。
僕は独立直前まで、料理しかしてこなかったのでとても苦労しました。
当時は美味しいものを作り続ければお客さんは来てくれると思い込んでいたんですね。
あなたがもし、同じように思っているなら要注意です。
飲食店が1年以内に9割潰れるといわれているのは、ここに原因があると考えられます。
独立できるくらいなら、みんな調理技術にはある程度自信があったはず。
でも、それだけ失敗が多いということは、マーケティングを甘くみたせいです。
特にこれからはインターネットがますます活用されますので、料理人であっても、WEBマーケティングに関する知識は外せなくなってきました。
具体的には、ホームページ、ブログ、SNS、YouTubeなどをビジネスに運用する方法といえばわかりやすいでしょう。
特にこれからは5Gの影響もあって、YouTubeをはじめとする動画コンテンツが注目されています。
「マーケティングのことは苦手でよくわからない」
という方には外注するという方法もありますが、費用が高くつく上に、業者の当たり外れも多いので、できるだけ自分で運用できるようにしは方がいいです。
まとめ
- 飲食店で独立するには技術はもちろん、戦略、WEBマーケティングの知識も身につける必要がある
- これからは「何を食べたいか」ではなく、「誰の料理を食べたいか」に重きを置かれるようになる