看板メニューって必要?全部美味しかったらいいんじゃない?
それがないとお店を覚えてもらいにくいから、作った方がいいよ!
・看板メニューの必要性がわかる
・看板メニューの作り方がわかる
看板メニューが必要な理由
看板メニューを作る最大の目的は、「お客さんの記憶に残る料理を1品だけ用意する」ことです。
人に記憶というのは曖昧なもので、3日後には70%以上忘れるというデータがあります。
「あの店、美味しかった」
という好印象でも、しばらくすると忘れられて、なかなか次の来店に繋がりませんが、
「あの店のカルボナーラ、過去最高」+「他の料理もけっこう美味しかった」
という記憶は残り、また食べたいと再来店していただける確率は高いです。
看板メニューは、あなたが最も力を入れたい、自信のある商品を考えましょう。
ただし、自己満足が目的ではないはずなので、ニーズがないものは避けた方が無難です。
看板やメニュー、ホームページ、SNSでアピールすることで注文率が上がるので、仕入れや仕込みの段取りが付けやすいというメリットもあります。
バカ売れする超人気メニューのポイント5つ
- 見た目のインパクトが強い
- 限定性を持たせる
- 実績をアピール
- ネーミング
- 価格設定
- 味付け
見た目のインパクトが強い
一番重要なのはこの見た目のインパクトです。
お客さんに驚きを与えることができれば大成功。
インスタグラムなどのSNSでの拡散も視野に入れて、「映える料理」にしてください。
こちらがアピールしなくても、食べた人が勝手に宣伝してくれるような話題性を、見た目で提供できれば最高です。
何も思いつかないときは、「ちょっとやりすぎ感」をだしてやると、いい感じになりますよ。
限定性を持たせる
「いま食べないと、もう食べれないかもしれない」という限定性や緊急性をアピールします。
- ◯月限定
- 限定◯食
- 都内唯一
- 今回だけ
- 季節・旬
- 当店独自
これらは一例ですが、このようなキーワードを入れることで、他のメニューに比べ、注文率が格段に高くなります。
SNSへの投稿も反応がよいので、集客にも効果ありですね。
実績をアピール
すでにお客さんに提供している料理なら、販売数、売り上げ金額、口コミをメニューに記載します。
例えば、「1年で10000食、売れたプリン」や、「毎月100万円稼いでくれる餃子」なんかだったら、僕なら食べたいですね。
まだ実績がないなら、他から借りるという手もあり。
素材や調理法など、ブランドや権威性をアピールできるでのあれば使えます。
例えば、
- 「【京都から毎日直送】伝統の京野菜を10種類使用!絶品バーニャカウダ」
- 「和牛専門店の社長が目利きした松坂牛ステーキ【A5ランク指定】」
- 「ナポリピッツァの世界チャンピオン直伝!本物のマルゲリータ」
僕のネーミングセンスはともかく、こういう感じでしたら、あなたの実績でなくても活用できますし、効果は期待できます。
口コミはできればマスコミ関係者や著名人の言葉なら絶大な反応が得られるのですが、オープン前の場合は無理なので、家族や友人に実際食べてもらった感想をうまく使いましょう。
自分で考えるより、お客さん目線の意見がもらえますよ。
ネーミング
覚えやすい名前にしましょう。
ありきたりすぎたり、長い、難しいのはむいていません。
お店のコンセプトに合わせた名前にすることも重要です。
高級路線でいくなら、キャッチーなものは、せっかくの料理の価値を下げてしまいかねませんので、知性的なものを。
庶民的な居酒屋ならウケ狙いで、ギャグみたいな名前が最適だったりします。
一発で決めるのは難しいので、「後から変更してもOK」という気持ちで付けましょう。
僕も、お客さんの反応を見て途中で変更したメニューがいくつもあります。
価格設定
看板メニューの価格は、店の戦略ごとに異なるのですが、次の2つのどちらかを当てはめます。
・コストパフォーマンスが低い(利益率高い)
・コストパフォーマンスが高い(利益率低い)
全く逆の発想ですね。
どういうことかというと、「看板メニューで利益を確保するのか、宣伝として活用するのか」どちらかを選ぶということです。
少しだけでは効果が薄いので、利益率を確保するなら、他にはない独自の付加価値をつけた上でフードコストを他のメニューより10%以上下げる。
宣伝に使うなら、他店の同等品より50%引き、または原価で提供。
これくらいすると目に見えて効果がでます。
「じゃあ、利益率が高い方がいい」と感じるかもしれませんが、そのためのアイデアを練るのは相当苦労するはず。
どちらかというと、利益率を下げる方を選んで、他のメニューでガッツリ儲ける方が簡単なのでおすすめです。
中途半端にしてしまうと、「忙しいのに利益が上がらない」、「そこそこ注文はあるけど、インパクトに欠ける(結果、宣伝にならない)」という事態に陥りますので、思い切った価格を設定しましょう。
味付け
最後に味付けに関してです。
美味しいというのは当たり前で、さらに店独自のコンセプトを感じ取れる味付けが必要です。
健康志向のお店なら、素材の味を活かした薄味。
ビールやハイボールを売りにするなら、パンチのある喉が乾くほどの濃い味付けが向いています。
メニュー全体の味付けもある程度統一することが必要ですが、看板商品の場合は特に店の独自性を前面に出していきましょう。
これを食べると、「店のコンセプトが感じられ、他の料理への期待が高まる」と感じていただける味付けを狙ってください。
ここで成功すると、さらに口コミが広がり、リピーターになってもらえるので売り上げも安定します。
逆に味付けで失敗すると、他の要素を満たしていたとしても、2度目の来店は厳しいと考えてください。
飲食店に1つ欲しい看板メニューの作り方のまとめ
- 繁盛する飲食店には看板メニューが必須
- 看板メニューは記憶に残る一品を
- 5つのポイントを考慮して設定する